いきものずーについて
いきものを見て、「なんだろう?」と思うことが好きです。
小さい頃から動物が好きでした。人とは違う様々な形、色、大きさ。それなのに、自分と同じように生きている。図鑑を眺めたり、映像の中の動物たちを見たりしながら「不思議だな」「面白いな」と感じていました。
当時、犬や猫を飼うことが難しい環境だったため、ハムスターや金魚、カメなどを大切に飼っていました。子どもの頃の私は、動物の知識を得ること以上に、「動物を見ることそのもの」が好きだったのだと思います。
「センス・オブ・ワンダー」との出会い
『センス・オブ・ワンダー』という言葉は知っていますか。
自然の中にある美しさや不思議さに心を動かされること。「なぜだろう」と考える前に、まず見て、感じて、驚くこと。作者のレイチェル・カーソンのが大切にした「神秘さや不思議さに目を見はる感性」を知ったとき、子どもの頃に感じていたワクワクと重なりました。
今でも動物園や水族館で、写真を撮ることすら忘れてじっと動物を見つめてしまうことがあります。「今、何を考えているんだろう?」「どうしてこんな動きをするんだろう?」——ただ見ているだけで心が動き、その感動が「もっと知りたい」につながっていく。これこそが、生き物と出会う最大の魅力だと信じています。
「いきものずー」を始めたきっかけ
学校現場で子どもたちと接するなかで、直接いきものと出会う機会が減っていることを感じる一方、いきものたちを前にした子どもたちが目を見張り、驚くほど夢中になる姿を何度も目にしてきました。
「なんで?」「どうして?」「もっと知りたい!」
そんな素直な問いから、自分で調べ、誰かに伝えようとする子どもたちの溢れ出るエネルギー。そこから、「学校の外にも、子どもたちが生き物と出会い、心を動かしながら学べる場所をつくりたい」と考え、誕生したのが「いきものずー」です。
いきものとの出会いを、学びに。
「いきものずー」では、動物園や水族館を舞台に、親子でじっくり観察するイベント「いきものずーかんさつ」を開催しています。
「かわいい」「大きい」で終わってしまいがちな体験から、一歩踏み込んで「なんだろう?」「どうしてだろう?」と考える時間を大切にしています。
「この動物は何をしているんだろう?」「どうしてこんな体をしているんだろう?」
こうした小さな気づきをきっかけに、子ども自身の「知りたい」を引き出します。
出会う → 観察する → 気づく → 調べる → 伝える
生き物との出会いは、理科にとどまらず、観察力・思考力・表現力など、豊かな探究の芽を育てます。
「見る」から「もっと知りたい」へ。
動物園で見つけた一頭との出会いが、家に帰って図鑑を開くきっかけになる。家族に思わず話したくなる。次に訪れたとき、もっと深く観察したくなる——。私たちは、そんな「次の学びにつながる体験」をつくり続けます。
これからの「いきものずー」
今後は動物園や水族館での活動を軸に、学校・地域・自治体・大学や研究機関とも連携し、生き物を入口とした教育活動や、人と動物のより良い共生社会に向けた取り組みへと広げていきます。
